テーマ:最近読んだ本

最近読んだ本(98)――矢月秀作『もぐら』

 古本屋で(新刊本を買うほどお金がないので)何か面白そうなものはないかとうろうろした後、4冊の文庫本を選んでレジに並んだ。それは緊急事態宣言前で店も営業していた頃。しかし、その本を机の上に積んだまま読まずにいた。何となく読む時間を作らなかっただけ。特に理由はなかった。先週末にやっとその中の1冊を手にとって読み始めたのが、この『もぐら』だ…
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最近読んだ本(97)――有川浩『明日の子供たち』

 退職してから毎朝、また毎夕電車に乗ることがなくなり、唯一と言っていいほどの私の読書時間もなくなった。半年以上も本(私の場合多くは小説だが)を読んでいなかった。毎週見ていたいくつかのTVドラマも次々と最終回になってしまったし、プロ野球の開幕がいつになるか分からずテレビ観戦をすることもなく、時間が余った(毎日が日曜日状態で時間はずっと余っ…
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最近読んだ本(96)――朝井まかて『すかたん』

 今年の初めに朝井まかて氏の本を読んで実に面白かったので、また読みたいと思っていたところ、古本屋さんで(お金がないもので……)『すかたん』という小説を見つけた次第です。  「すかたん」という言葉。最近ではほとんど耳にしなくなりました。“デジタル大辞泉”によりますと、1 予想や期待を裏切られること。当てはずれ。「すかたんを食わされる」2…
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最近読んだ本(95)――堂場瞬一『時限捜査』

 堂場瞬一の警察もの。舞台は大阪。馴染みのある場所ばかり出てくるので、けっこう物語に入り込んで読んでいました。  ある夜、太陽の塔、中之島の中央公会堂、USJ、あべのハルカスと立て続けに爆破事件が起こるところから物語は始まります。警察が振り回される中、JR大阪駅構内で発砲事件が起きます。人質を取り、駅構内の喫茶店に立てこもっている…
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最近読んだ本(94)――朝井まかて『ちゃんちゃら』

 この本を本屋さんの棚で見かけた時、「朝井まかて」って誰? へんな名前だなあ(失礼)。ペンネームかなあ。それとも本名? なんて思って、本を手に取りました。後で知ったことですが、昨年NHKで放送されていた『ぬけまいる』というドラマの原作が「朝井まかて」さんだったのですね。私が知らなかっただけみたいでした。すみません。  物語の舞台は…
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最近読んだ本(93)――東野圭吾『虚ろな十字架』

 なんだかんだ言っても、続けて東野氏の小説を読むなんて、やはりファンなのですね。だいたい私にはこういう傾向がありますね。いや、これは“性(さが)”と言うべきか……。負け続けても、何度もつまらぬ試合を見せられても、結局今年もだめだっアカンかったなあという結果になって、もうイヤになったと言ってもファンをやめられない。そういうのが約半世紀の長…
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最近読んだ本(92)――東野圭吾『雪煙(せつえん)チェイス』

 また東野圭吾氏の本。最近氏の小説は、ちょっと残念なものが多くなって来ていますが、それでも氏の本を選んでしまう。今度こそは面白い話であって欲しいと期待してしまうのですね。 今作『雪煙チェイス』は、7年前に読んだ『白銀ジャック』、それと4年前に読んだ『疾風ロンド』に続く、雪山シリーズと言うか、スノボーシリーズと言うか、そんなスキー場…
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最近読んだ本(91)――池井戸潤『ロスジェネの逆襲』

 もう5年前になりますね。テレビドラマ『半沢直樹』が大ヒットしたのは。私も毎週楽しんで見ていました。一旦映像化されたものを見てしまうと、なかなか原作に手を出さない私なのですがね。この続編もその内ドラマ化されるだろうと思っていたのですが、どうもその話も無さそうで、我慢しきれず半沢直樹シリーズ第三弾のこの本を買って読みました。  東京…
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最近読んだ本(90)――久間十義『ダブルフェイス』

 何年か前、西島秀俊、香川照之出演のテレビ映画『ダブルフェイス』という非常に面白い作品を見たことがあります。今回読んだ本は、その作品とタイトルが同じ、もちろん原作などではないと最初から解っていましたが、同じように非常に面白いものだろうと期待して買ってみました。しかし、残念ながら完全に期待は裏切られました。  この「最近読んだ本」シ…
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最近読んだ本(89)――山本巧次『阪堺電車177号の追憶』

 いい本に出会った、と言うのが読後の印象でした。阪堺電車(はんかいでんしゃ)は、大阪市南部と大阪市に隣接する堺市とを結んでいて、いわゆるチンチン電車です。私自身思い入れもある阪堺電車が題名に入っていたのですから、これはもう読みたいと思ったのが自然でしたね。  本作は阪堺電車177号の独り言という体裁で、各短編が構成されています。こ…
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最近読んだ本(88)――池井戸潤『架空通貨』

 池井戸潤氏の初期の作品。読み応えは十分ありました。ただ氏の初期の作品ということもあるのか、他と比べて痛快さには欠ける印象でした。  「架空通貨」とは長野県の山間部の町にある企業が発行する振興券で、通常の紙幣と同じようにその町では流通していたのでした。その企業は亜鉛加工業で、まさに町が亜鉛に染められたように「黒い町」となってしまっ…
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最近読んだ本(87)――東野圭吾『祈りの幕が下りる時』

 東野圭吾のシリーズものとしては、探偵ガリレオこと湯川学が登場するものと刑事加賀恭一郎が登場するものがありますが、今作は後者の方です。  それにしても毎度言ってますが、東野作品を読むのはこれで何冊目だろう? 東野氏には随分お金を払っているような……。  加賀恭一郎シリーズの作品は、単なる謎解きだけで終わらず、人間ドラマが描か…
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最近読んだ本(86)――五十嵐貴久『1985年の奇跡』

 この本のタイトルが本屋さんの棚で目に入った瞬間手に取ってレジに並んでいました。なぜかと言うまでもないですね。ちょっと古い阪神タイガースファンの方ならおわかりでしょう。  と言ってもこの作品、2度ほどタイガースの事にちらっとは触れられた場面もありましたが、話の本筋には全くタイガースには関わりがなかったです。  1985年。主…
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最近読んだ本(85)――和田竜『村上海賊の娘』

 時は戦国、嵐の時代。でっかい心で生きようぜ。って、これは私が小学生の頃に毎週見ていたテレビ漫画『風のフジ丸』のテーマソングですね。知らない人は知らないでしょうが。(^^ゞ でもそんな歌詞の通りにでっかい心で戦国時代を暴れ回った村上海賊の娘の物語が、今回紹介する1冊です。いや正確には1冊ではありません。文庫本で4冊。ハードカバーの本も出…
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最近読んだ本(84)――東野圭吾『パラドックス13(サーティーン)』

 久しぶりに東野圭吾氏の小説を読みました。今作は、SF小説と言ってもいい小説でした。東野氏は時にSFめいた小説を出しています。  3月13日の13時13分13秒、突然街から人が消えてしまいます。いや老若男女13人は残りました。電気も通らなくなり、食料も尽きかけて来た東京の街に地震と暴風雨が襲ってきます。生き抜こうとする13人の運命…
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最近読んだ本(83)――池井戸潤『仇敵』

 本書は書名になっている「仇敵」を含め、8編の短編が集められています。それぞれ独立した話ですが、主人公の東都南銀行庶務行員の恋窪商太郎と若手銀行マン松木啓介を中心にした連作になっていて、一本の長編と言えなくもない構成になっています。  まず聞き慣れない庶務行員ですが、著者は「庶務行員の仕事は支店の雑務である。(中略)店内案内や様々…
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最近読んだ本(82)――島田荘司『星籠(せいろ)の海』

 瀬戸内海を舞台に文庫本で上・下2巻に渡る長く壮大な物語。主人公は探偵御手洗潔(みたらいきよし)。ずっと以前に御手洗探偵が出てくる小説を読んだことがあると思うが記憶がはっきりしません。島田氏の作品は当ブログで紹介するのは2作めです。  話は第1章から第13章、そしてエピローグという構成になっています。第1章で、四国松山沖の瀬戸内海…
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最近読んだ本(81・番外編)――『戦国合戦 パノラマ大図鑑』

 今回は小説の類ではありませんので、番外編としてみました。この本は先月、クリスマス・プレゼントというのでもないのですが、自称「歴女」を名乗る我が妻のために買ったものです。小学生高学年くらい向けの本です。あまり難しい本だと読めないから、これくらいが手頃だろうと、上から目線でかみさんに買ってやりました。漢字にはすべてルビが打ってあるしね。(…
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最近読んだ本(80)―― 堂場瞬一『複合捜査』

 前回に続いて堂場瞬一氏の小説。しかも、裏表紙の解説に前回の『検証捜査』の姉妹編とあった小説で、当然ながら堂場氏得意の警察ものです。  姉妹編ということですが、登場人物は『検証捜査』と同じではありません。桜内という刑事ひとりを除いては。その桜内刑事、今作では主人公である若林警部と若手刑事の板挟みで苦労が絶えないというような存在にな…
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最近読んだ本(79)―― 堂場瞬一『検証捜査』

 堂場氏、警察ものが多いです。警察内部のことに詳しいです。いや、氏の想像かな? そうだとしたら想像力が豊か過ぎですね。警察関係者に知り合いでもおられるのでしょうかねえ。取材と言ってもなかなか内部事情まで話してくれないだろうに、警察、刑事を取り扱った小説を何本も書けるものですね。  主人公の神谷警部補は、何か問題を起こしたのか警視庁…
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最近読んだ本(78)―― 池井戸潤『果つる底なき』

 最近ファンになりつつある池井戸潤氏の作品。氏の作品は3冊目である。今作は江戸川乱歩賞を受賞した氏のいわばデビュー作と言ってもいい作品である。  主人公は銀行員の伊木。同僚の坂本が顧客への訪問途中の車の中でぐったりとしているところを発見されて救急車で病院へ搬送される。しかし坂本の容体は回復することなく妻と幼い子供を残して死んでしま…
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最近読んだ本(77)―― 青柳碧人『双月高校、クイズ日和』

 「高校生たちがクイズ同好会を結成した。目指すは全国高校クイズ大会」という裏表紙の一文に何気なく面白そうかなと手にした本。初めての作家の本。  読み始めて見て、ちょっと失敗したかなと思った。いや物語は全然面白いのだが、これは主人公たちと同じ高校生くらいの年齢の若者が読む本だったのでは。ページの所々に挟まれた挿絵も、深夜に放送されて…
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最近読んだ本(76)―― 東野圭吾『夢幻花』

 またも東野圭吾氏の本。ホンマに好きなんだなあ。3冊に1冊は東野氏やもんなあ。  この作品は読み応えがあった。物語はまずプロローグとして、東京の住宅街で幼い子を残して日本刀を振り回す男に父親と母親が惨殺されるという悲惨な事件が紹介される。時は東京オリンピックの2年前というから1962年の出来事だ。それから何年か後、主人公の蒲生蒼太…
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最近読んだ本(75)―― 機本伸司『神様のパズル』

 久しぶりにSF小説。以前、と言ってももう50年近く前の高校生の頃、SF小説ばかり読んでいたことがある。小松左京、星新一、半村良、海外物ではアシモフ等々。その後はたまーに読むくらいだった。本屋の棚で“第三回小松左京受賞作”の文字を文庫本の裏表紙に見つけて、面白そうかなと手に取った。  どんな話かというと、留年寸前の主人公の僕がゼ…
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最近読んだ本(74)―― 池井戸潤『空飛ぶタイヤ』

 何度か言ったが、私が本を読むのは、通勤電車の中か病院の待合室などに限られている。例えば自宅でじっくりと読むなんてことはほとんど皆無だ。しかし、今作は帰りの電車中で読んでいて、どうしても続きが読みたくて、夕食後、あるいは床につく前になど、時間を作って読んでしまった。  文庫本で上下巻2冊を、読書速度の遅い私に珍しく10日ほどで読み…
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最近読んだ本(73)―― 東野圭吾『禁断の魔術』

 ガリレオシリーズ第8弾。長編物としては4作目になる今作品。前に読んだ『虚像の道化師』を買った際、実はこの『禁断の魔術』を買うつもりで本屋さんに行ったのだった。しかし、間違って前作を買ってしまった。是非読みたいと思っていた一冊をこの度読み終えた。  ガリレオシリーズの長編物としては、直木賞を獲られ、私も最高だと思う傑作『容疑者Xの…
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最近読んだ本(72)―― 火坂雅志『真田三代』

 最近、読書スピードが低下している。通勤時の電車待ちや電車の中が私の読書時間なのだが、朝夕計で30分弱しかない。しかも特に朝は電車の混んでいて、本を読めるスペースがない時もある。今回紹介する本も12月中頃から読み始めた文庫本上下巻のものだが、NHKの大河ドラマが始まるまでには、と思っていたけれど結局読み終わるまで2ヶ月もかかってしまった…
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最近読んだ本(71)――誉田哲也『ブルーマーダー』

 映画にもなった『ストロベリーナイト』の“姫川玲子”のシリーズ物の一冊。このシリーズ、テレビドラマで放送されていた時にちょっと見ただけで、映画もテレビで放送されたときにみただけ。本を読むのは初めて。  一旦映像化されてしまうと、その原作は滅多に読まない私。この『ブルーマーダー』はまだ映像化されていないはず。読むのだったら今のうちと…
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最近読んだ本(70)――池井戸潤『鉄の骨』

 初めて池井戸潤氏の小説を読んだ。氏の作品はあの「半沢直樹」に始まり数々テレビドラマ化されているので名前だけは知っているという程度だったが、この『鉄の骨』読んで、長らく東野圭吾氏にハマっている私だが、新たにハマることになる作家ができた気がした。  話は、中堅ゼネコンの建築現場で働いてきた主人公の富島平太という青年が本社の業務課とい…
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最近読んだ本(69)――東野圭吾『虚像の道化師』

 探偵ガリレオこと大学の物理学の湯川准教授が活躍するシリーズ第7弾の短編集。また東野氏の本を読んでしまった。  私は本を読むのが好きだ。というより元来物語が好きなのである。ドラマであれ映画であれ芝居であれ落語であれ、じっくり練られたストーリーが展開する物語を好む。だから漫才などは一発芸や単なるギャグネタばかりのものは好きではない。…
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