『徒然草』を読んでみた

< 特にすることもないままに、一日中パソコンにむかって、心に浮かんでは消えていくどうでもいいような文章を、だらだら入力していると、ヘンになって気が狂いそうになる。 >

 かの有名な徒然草の序段をかなりの意訳をしてみた。まさしく最近の私はこんな心境に近いものがある。この原文は、中学校か高校で暗記させられた経験もあるだろうから、改めて紹介することもないが、一応下にあげておく。

つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 白状する。中学生の時、私はこれくらい短い文章でもなかなか覚えられずに、放課後居残りさせられたことがあった。というより端から覚える気がなかったのだ。(^_^)ゞ

 徒然草の授業ではなかったが、高校の古文の先生がある時、「君たちが大人になって、あるいは年を取ってからでもいい。いつか古典文学に触れてくれれば、と思う」と話していた。その先生、何という名前だったか先日から思い出そうとしているのだが、全く思い出せない。先生には重ねて申し訳ないことに、いつか先生が言うような時が自分に来ることはまずないだろう、とその授業中にそんなことを考えていたように記憶している。実際、もういい年になるまで、私が古典文学の「こ」の字にすら触れることは全く無かった。

 そんな私が昨年の暮れに図書館で何気なしに徒然草の分厚い本を手に取り、椅子に腰掛けてその本のページをパラパラとめくった。その時にふと頭に浮かんだことがあった。「徒然草って、なんだか面白そうかも。じっくりと読んでみようかな。あの先生も言ってたし・・・」と。あとで考えたら要らぬ思いつきだった。

 他にも簡単な解説本もあり、同じようにパラパラと読んでみたが、どうせなら全段(243段まで)読んでみようかという気になってしまった。

 そして、図書館で借りて来た分厚い本とにらめっこしたが、当然ながら返却期限内(2週間)にはとても読み切れそうになかった。これはもう何回も借り出しを繰り返すことになりそうだなあ、と我ながらつまらぬ事を思い立ったと後悔した。

 その数日後、実家に行って、高校の時に学校から買わされたまま、おそらく1ページも開かなかった古語辞典を押し入れから探し出して持ち帰った。その時は、自分で現代語訳に挑戦するつもりだったのか?

 果たしてそんなつもりがあったのかどうか自分でも定かではないが、当然のことながら辞書を片手に原文を現代語に自分で訳すという努力を私がするはずもなかった。第一図書館から借りた本には、現代語訳も載っているのだ。詳しい解説も載っている。別に無い頭を捻る必要もない。ともかくゆっくりと読み始めた。

 図書館の本だから、気が付いたことを書き込んだり、気に入った文章に線を引いたりすることはできないので、ノートを一冊用意した。そして原文を写し始めたのである。それは高校時代の試験勉強を思い出すようなことにもなり、第3、4段目ですでに苦痛になって来ていた。ここでまた、つまらぬ事を思い立ったと後悔したのであった。

 年が明けてからもう一度その本を借りたことがあったが、二度と鉛筆を持ってノートを開くことはなく、そのまま徒然草のことは忘れることにした。2日後には図書館に返却してしまった。

 それでも、2月の中頃だったと思うが、図書館に行くと、やはり気になって古典文学の棚の前に立っては、「どうしようかなあ。思い立ったら最後までやり遂げないとなあ。でもしんどいなあ。でもなあ・・・」と、昔からの優柔不断だった。

 意を決して、最初に用意したノートと鉛筆を持って、再度図書館へ向かったのが2月の末だった。全段とは決めずに、有名なところだけでもと思い直してのことだった。2度ほど図書館に通った。

 ところが・・・。ところがである。3月に入って、新型コロナ感染拡大の為に緊急事態宣言が出される前に図書館は臨時休館になってしまった。せっかく再度やる気を出したのにと、がっかりだった(ホントかな?)。「仕方ない、中断するか」とも思ったが、ここで中断してしまえば二度とやる気が出ないであろう。自分のことだ。それは十分予測できた。

 ならば、図書館を利用せずにその類いの本を購入しようかと思ったが、それは考え直した。そもそもあんな高い本を買えるはずもない。文庫本でさえ古本屋さんで買うくらいしかできないのだ。(笑)

 そこでネットで徒然草を検索してみた。あとから思えば最初からそうするべきだった。殊勝にも全段全文の原文と現代語訳をあげてくれているサイトがすぐに見つかった。しかも語句等の意味についても丁寧に載っている。そんなサイトを2件ほど見つけた。

 それらのサイトで勉強させてもらうことにした。ノートに書き写すなんて面倒なことはしない。ワープロソフトを立ち上げてファイルを作り、勝手ながらブラウザから原文と訳を順にコピペして行った(叱られるかな?)。コピペは楽だ。これなら全段写すのも楽ちんだ。今やこういう時代だ。紙と鉛筆なんて必要ないのである。ワープロのページがある程度溜まったら、プリントアウトしてファイリングした。もちろん、単にそんな作業だけを日々していた訳でもない。何度も読み返したところもあるし、興味深い段や箇所にはしるしを付けるなどもした。

 先にも述べたが、徒然草は243段まである。1日1段ずつゆっくりと取り組み、時には都合のつかない日もあるだろうから、10月くらいまでかかるか、場合によっては今年中に完了すれば良しと考えていた。しかし、中には数行だけという段もあり、ステイホームで時間もできたこともあって、どんどん作業(?)は進んで、ついに本日最後の章段まで読み終えた。

 とは言っても、元はネットからのコピペであり、おそらく解釈が違う(間違っているということはないだろうが)こともあるだろう。通常に図書館が利用できるようになったら、自分で作ったファイルを持って(もちろん筆記用具も持って)行って、もう少し掘り下げてみたく考えている。――その気力があるかどうか、私のことだから分からぬが・・・。

 今日は「徒然草』を読んでみた」なんて記事タイトルを付けたが、これまでの経緯だけで、肝心の感想などを述べる前に少々長くなってしまった。徒然草を読んだ感想などについては明日にしよう。


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