最近読んだ本(72)―― 火坂雅志『真田三代』

 最近、読書スピードが低下している。通勤時の電車待ちや電車の中が私の読書時間なのだが、朝夕計で30分弱しかない。しかも特に朝は電車の混んでいて、本を読めるスペースがない時もある。今回紹介する本も12月中頃から読み始めた文庫本上下巻のものだが、NHKの大河ドラマが始まるまでには、と思っていたけれど結局読み終わるまで2ヶ月もかかってしまった。

 先日ネットのニュース記事で見たのだが、NHK大河ドラマ『真田丸』の原作本を求めて本屋さんを訪ねる人が結構いるとか。今年の大河ドラマの『真田丸』は、オリジナル脚本のため原作本は存在しない。本屋さんでもその旨を書いた張り紙を掲示しているとか。私も真田幸村を始め、真田一族のことは詳しく知らなかった。ので、大河ドラマが始まる前の知識として本屋さんで目に止まったこの本を読んでみようと思った次第だ。

 ドラマの『真田丸』では、幸村の父昌幸の代からの話であるが、この本はその父の幸隆の時代から物語が始まる。信州の山間部の弱小勢力であった真田氏は武田氏に仕え、かの川中島の決戦に参加するなどして、戦国の乱世を生き抜いて行く。やがて、昌幸の代になり、武田氏は織田信長、徳川家康の連合軍で長篠の戦いで惨敗し、滅びの一途へ辿る。

 昌幸は織田、北条、上杉、徳川、豊臣とめまぐるしく主君を変え、「表裏比興の者」と呼ばれながら真田氏を一地方の土豪から大名に成長させる。昌幸はその子幸村と共に二度に渡って上田城にて徳川軍を退けるなど、痛快な活躍でその名を上げて行く。そして幸村の代になり、物語は大阪の陣でクライマックスを迎える。

 長い物語をなんとも簡単に述べてしまったが、織田、豊臣、徳川といった大勢力ではなく、小勢力であった真田一族の活力に満ちた強烈であり、且つしたたかな生き方を見事に語り綴られた本書はわくわくせずには読めなかった。『真田丸』も毎週見ているが、この本を読んでさらに興味を持って見ることができている。読んで良かったと思えた一冊だった。



真田三代 上 (文春文庫)
文藝春秋
2014-11-07
火坂 雅志

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この記事へのコメント

ryouji
2016年02月15日 06:06
はじめまして。ランキングからきました。

今回の大河ドラマは面白いですね。

はまってしまいます。

その本もみたいと思いました。ありがとうございます。
2016年02月15日 23:22
>ryouji さん
コメントありがとうございます。
昨年の大河ドラマは途中で見続けるを挫折してしまいました。
というより、私的にはイマイチ面白くなかったです。
今年はなかなか面白いのじゃないかと思っています。

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