最近読んだ本(66)――東野圭吾『マスカレード・イブ』

 もういい加減東野圭吾さんとはお別れしようと思っているのに、また氏の作品です。実は3月に読んだ『マスカレード・ホテル』と同時に2冊まとめてこの『マスカレード・イブ』を買っていたのです。タイトルを見て、続き、あるいはシリーズ物だろうと判断して買いました。前の作品があまり面白くなかったとは言え、せっかく買ったのだから読んで見なくちゃもったいないということでした。

 この『マスカレード・イブ』は、4つの短編が納められています。それぞれ独立した話ですが、登場人物が関連しています。先の『マスカレード・ホテル』に登場した女性ホテルマン(ホテルウーマンかな?)の山岸尚美が主人公としての話が2編。若い刑事の新田浩介主人公の話が1編。そして、そのふたりが登場する話が本のタイトルになっている「マスカレード・イブ」という話の4編になっています。ただし、山岸尚美と新田浩介は出会うことがありません。前作でふたりが出会う前のそれぞれの話という設定です。だからタイトルに「イブ」と付けたのでしょう。

 それぞれの話の具体的な内容についてはネタバレになってもいけませんので割愛させていただきます。ただ、時間経過的には後ということになる『マスカレード・ホテル』への伏線となるようなエピソードも出て来ます。こちらを先に読まれても不自然ではないですし、もし両作品を読まれるつもりなら小さなエピソードも頭の片隅に置いておくことをおすすめします。

 今作は、短編ということで、長編のような回りくどい展開もなくと言うか、無駄なく纏まっていることもあり、すっきりと読むことができましたし、それぞれの話自体も面白く、東野氏の味も出ており前作より私はこちらのほうが良いという感想を持ちました。




マスカレード・イブ (集英社文庫)
集英社
2014-08-21
東野 圭吾

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