最近読んだ本(52)――東野圭吾『真夏の方程式』

 実に面白い。ガリレオこと帝都大学物理学科准教授湯川学が活躍する物語には、ハズレはありませんね。

 東野圭吾の『真夏の方程式』は映画化されて公開されました。私は見ていません。いつも言ってますように、先に映像化されたものを見てしまうと、イメージが先に頭に残るのがイヤだからです。と言っても、主人公の湯川学は私の頭の中でも福山雅治に完全なイメージができてしまっていますね。テレビドラマで何度も放送されましたから、今更別のイメージが沸きません。

 仕方なくと言っては変ですが、福山雅治のイメージのまま読み進めました。ガリレオシリーズでは、ほとんどの場合事件が起きて警察が湯川学ぶに協力を願うというパターンなのですが、この『真夏の方程式』は、たまたま湯川学が訪れていた海辺の小さな町で事件が起きます。

 探偵役がどこかへ出掛けて事件に出くわすという、よくあるパターンはどうも好きになれないのですがね。だいたいそんなに都合よく事件が起きるものですかいな。あの少年探偵のコナンくんなんか、どこかへ行く度に事件が起きます。しかもほとんど全部殺人事件です。私が警察の者なら、「頼むからコナンくん。出歩かないでくれ。お前が出歩くと人が死ぬから」と、コナンくんにお願いしたいところですね。

 話を戻しますが、『真夏の方程式』では、湯川学が宿泊している宿に泊まっていた別の客が死体となって発見されます。

 これはたんなる事故か、それとも事件かというところから始まるのですが、たんなる事故では小説になりませんよね。でも、一旦警察は事故として片付けようとします。ところが、湯川学はこの事故に疑問を持ち、自分で調べ始めます。そして気付いた事実は……。

 ネタバレになりそうなので、これ以上は申しません。気になる方は、本を読むか映画をご覧ください。映画のほうは見ていないので何とも言えませんが、本のほうは面白かったです。ただ、ちょっと残念なところがあったというのが私の感想です。『容疑者Xの献身』のような重厚感はなく物足りなさも残ってしまったのが正直なところです。



真夏の方程式 (文春文庫)
文藝春秋
2013-05-10
東野 圭吾

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この記事へのコメント

2013年08月15日 18:32
こんばんは。

自分も「真夏の方程式」読みましたよ。
面白いですよね。
ただ「容疑者Xの献身」ほどではなかったかなって思いましたが…。

映画も観ましたが、なかなか楽しかったですよ。
特に湯川先生と恭平君のシーンが良かったと思いました。
ゲコゲコ
2013年08月15日 23:15
>神崎和幸 さん
そうですか。映画も見ましたか。
確か、テレビドラマのシリーズなんかでは、湯川学は子供が苦手と描かれていました。
原作では、そんなやり取りとかは、これまで全くなかったと思うのですが、あれはドラマ化する時に加えた設定なのでしょうね。
映画ではその点はどう描かれているのか、興味あるところです。

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