最近読んだ本(50)――有川浩『図書館危機』

 『図書館戦争』シリーズ第3弾。読み終えました。前作読み終えてから約20日。GWのおかげでしょうか、私にしては早く読み終えたほうです。ただ、映画公開までには間に合いませんでした。シリーズ全作品を読み終えるまでは、映像は見ません。頑なに見ません。(^_^)

 今回の『・・・危機』も五部構成のストーリーとなっております。前作同様独立したエピソードではありますが、それが繋がり、絡み合い、そのストーリー展開は見事です。有川氏の言葉を拝借すると、勝手に登場人物が動き回り、自分でも先が読めない、というようなことらしいですが、果たしてそうでしょうか? ちゃんと計算されているようにも思えますが……。ただその計算通りだったとしても、少なくとも読者には先の展開が読めません。この結末はどうなるのか、とその興味が尽きることなく最後まで読み終えることができました。

 もう3作品も読んでいますと、作品の持つ雰囲気なりテンポなりがごく普通に身につき、新たな登場人物はあるものの、主な登場人物に変わりはなく、そろそろ飽きが……。って、そんなこと全くございません。恐らくもう一度、いや何度読み返しても楽しめるはずです。有川浩氏の作品は面白いです。『阪急電車』なんか、本を読んで、映画を見て、テレビでの放映を見て、また先日テレビでやっていたから、また最初から最後まできっちりと見てしまいましたもの。

 実は、『図書館戦争』の本を最初本屋さんでみかけたときは、タイトルに「戦争」と付いているのに抵抗を感じ、しかもその前に図書館とついている。単に奇をてらったものに違いないとページをめくることもなく、素通りしてしまいました。いやいや、有川氏には失礼なこと思ってしまい申し訳ない気持ちです。もっと早く読むべきでした。単に食わず嫌いだったのですね。そんな自分を悔やんでいます。

 今回も詳しい内容には敢えて触れませんので、興味がある方は本が先、映画が先、どちらでも好みのほうを選んで下さい。映画は見てませんので何とも言えませんが、本の方は読んで絶対損はしないです。単純ながら熱い心の持ち主の主人公榮倉奈々じゃなかった笠原郁(あーあ、見ても居ないのにもう映画に影響されてるよう)の心温まる活躍に気持ちは揺さぶられることを請け負います。

 この図書館戦争シリーズは単なるラブストーリーのように言う人もいますが、私はそれだけじゃないと思います。確かにテレビドラマにでもなりそうなところもないではないですが、自由を守ろうとする人たちと自由の名の元に何でもありの世の中を強引に正そうとする人たちの戦いがきっちりと描かれていますし、仲間を守る人たち、家族を守る人たち、好きな人を守る人たち、そんな様々な登場人物が生き生きと描かれ、ユーモアもありぃの、難しい話もありぃの、ホロッとさせる話もありぃの、読後は実に満腹状態になります。

 いやホント、何度も言うようですが、もっと早く読んでおくべきでした。シリーズの初版は何年だったのでしょう。少なくとも私のいわゆる青春時代にはまだ生まれていなかったですね。若い頃にこの本に出会っていたら、私ももっとマシな人間になっていたはずです。その意味でも悔やんでいます。


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有川 浩

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