最近読んだ本(49)――有川浩『図書館内乱』

 今年年初に記事アップした『図書館戦争』の続編です。今回も爽やかに、痛快に、そしてホロッとさせらて、十二分に楽しめました。

 実写映画化されGW映画として公開される『図書館戦争』。映像を見る前に読んでしまわなければと若干焦っています。何しろこのシリーズは全部で4作まであり、別冊という形で2作品が加わっている。全部で6作あります。一応、すべて手に入れ、早く読んでくれと机の片隅で待っています。

 焦っていると言うのは、映像化されたものを見てしまうと、主人公始め登場人物を演じる俳優と私のイメージの人物像とのズレに違和感を覚えてしまうのを恐れているからです。映画公開されてもすぐに映画館にまで赴いて見る事はないと思いますが、早く読み切らないと、と思っている矢先、先日テレビで映画『図書館戦争』を紹介している番組を見てしまいました。嗚呼、もうすでに私の頭の中では主人公の笠原郁が榮倉奈々になりつつあるよう。(/_;)

 公開されたらテレビでCMなどの映像を見てしまうことが増えてしまうだろうし、それまで日がありません。私が本を読むのは、ほとんど通勤の行き帰りの電車の中だけです。往復30分弱くらいが1日の読書の時間です。これでは映画公開までにとてもすべて読み切ることはできそうにもありません。まだ2冊目ですからねえ……。

 ま、そんなことはどうでもいいですね。読後の感想を述べなくちゃ。

 この『図書館内乱』は、1章から5章までの独立したエピソードで語られていますが、すべて後に繋がって行きます。それぞれの話を通じて、前作に増して各登場人物がより深く描かれていますし、主人公の笠原郁の両親が登場するのを始め、新しい登場人物も何人か出て来ます。それぞれが魅力ある人物に描かれ、単純な私などは簡単に感情移入してしまいました。生き生きとした人物描写、実に上手いです有川浩さん。

 1章で登場する郁の父親。実にいい人だ。2章の中澤毬江という耳の不自由な女の子。淡い恋心を抱くその姿とは裏腹に強い心の持ち主。可愛いであろうその姿。高校時代のあの娘(誰やねん?!)を思い出す。3章では郁と同期入隊の手塚光の兄の手塚慧(さとし)が登場。ちょっとイヤなヤツとして出て来るが、今後図書隊シリーズの展開に重要な役回りを演じることを想像させられる。

 それぞれの章の詳しい内容はあえて触れませんが(私の拙い文章で作品の味を損ねてしまっても何ですしね)、話の面白さは前作同様です。電車の中で読んでいて、降りるべき駅に到着して、本を閉じるのが惜しくなるくらいでした。会社には遅刻すると電話入れておいて、このまま乗り過ごしてしまおうか、なんてことは思いませんでしたがね。だったら、家に帰って部屋でゆっくり読めばいいじゃないかと言われそうですが、プロ野球も見なきゃならないし、他にもすることがあるし、その内眠くなるし……。(^_^)

 ともかくですね。読んでいる途中から、どんどん主人公の笠原郁を応援したくなりました。無鉄砲ながらも純粋で、てらいなく自分をさらけてしまう主人公の郁ちゃん(あえてこう呼んでみます)、くじけるなー! 頑張れー! 負けるなー! と。


図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-04-23
有川 浩

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この記事へのコメント

TAKA
2013年04月21日 21:13
4月27日でしたか。
公開は…

アニメの図書館戦争・第1話は観たことがあるのですが。OP曲である高橋瞳さんの「あたしの街、明日の街」が画面のアニメと絶妙に合っていて、渋くて少しカッコ良い味を出していました。

小説も読んでみます。

実は「点と線」を読んでから松本清張氏の作品にハマりかけてます。
あとは、寝る間を忘れて筒井康隆氏の「七瀬ふたたび」を読んで不覚にも泣いてしまった。
昔の作家ってスゴかったんですね。
ゲコゲコ
2013年04月21日 23:05
>TAKA さん
「点と線」ですか。日本推理小説の歴史に残る一冊ですね。
松本清張氏の本も過去にいくつか読んだことがありますが、作品によっては、どうも自分の趣味には合わないものもあり、それ以降あまり読んでいません。
「七瀬ふたたび」は、学生の頃に読んだ記憶があります。いや、読んだはずですが、内容は思い出せません。
確か、予知能力がある女性の話だった・・・?
ん? 記憶違いかな?
TAKA
2013年04月22日 11:54
そうです。
「七瀬ふたたび」は人の心を読める精神感応力者(テレパス)の少女が、自分が超能力者であることを世間に知られるのを恐れて、仕事を転々とするんですが、その旅の途中で自分と同じ能力を持った精神感応力者の子供や、異質の超能力者(予知能力者、透視能力者(敵として登場)、念動力者、時空航行者)と出合います。しかし彼らは、超能力者を抹殺しようとする警察組織に追われる。映画では、作者の筒井康隆氏本人が透視能力者(七瀬たちの敵)として登場しているようですが。見てみたいですね。

http://ameblo.jp/takasroom2013
ゲコゲコ
2013年04月22日 22:58
>TAKA さん
申し訳ございません。全くの思い違いしておりました。
今日、実家に行く用事があったので、昔の私の本棚を見ていたのですが、「七瀬ふたたび」の本は無かったです。
それでもかすかにストーリーの記憶があったのは、どうもNHKの少年ドラマシリーズで見たことがあったからだと思い出しました。多岐川裕美さんが、七瀬役で出ていたドラマです。

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