最近読んだ本(48)――今邑彩『ルームメイト』

 古本屋さんで、面白そうな本はないかいな、と探していて手に取った本。初めて読んだ今邑彩という作家の小説『ルームメイト』。感想をひとこと、簡単に言ってしまいますが、面白かったです。

 英会話スクールを経営している外国人が惨殺されるというモノローグがあって、本文が始まります。春海という女子大生が、麗子という同じ女子大生と共同生活をしていました。

 ところがある日突然麗子は失踪してしまいます。また別の所では、東北地方へ単身赴任中の松下という男性が家に帰ると妻の由紀がいません。ふたつの事象に繋がりがあるのでしょうか……。当然、繋がりが無ければ小説になりません。やがて驚くべき繋がりを持って物語りは進行して行きます。

 一方、春海はひとりでは家賃を払えないので、どうしても麗子を捜し出す必要があり、大学の先輩の工藤という青年を巻き込んで麗子を捜し出そうとします。そしてその課程で麗子のこれまた驚くべき秘密にぶち当たってしまうのです。

 最初の外国人殺害事件の重要参考人が死体で発見されるという展開があり、二重・三重の事件がどう繋がるのか。やはり驚くべき事が……。

 うーん、これはこういうことだろうな、という最初の推理は見事に外され、いくらなんでもまさかこういうことではないだろうなという、そのまさかの驚くべきことが……。ああ、これ以上はいつものようにネタバレになるので申し上げられません。

 それにしても何回「驚くべき」と言っているのだ、私は。それほどショッキングの連続でした。アガサ・クリスティのような、最後の数ページでまさかの犯人が解るというほどでもないにしても、単純な私にはやっぱりショックな結末でした。

 最後の最後の一節は余計だったような気もしますが、やはりひと言、「面白かった」です。あまり本屋さんでは目にしない(私が気が付いていないだけ?)今邑彩という名前。他の本を今度見つけたら、是非読んでみたいです。



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この記事へのコメント

TAKA
2013年02月17日 23:15
その作家は全然知りませんでした。その『ルームメイト』という作品もまたそうですが。なので、手をつける前に調べてみます。

宮部女史の『火車』読みました。正直疲れましたね。ひたすら「ああではない、こうではない」と推理しながら逃亡者を追うという単純な話でした。但し、読みはじめて70ページくらいでほぼネタは解りました。ただ、500ページもあるので読まな勿体ないと思い、何とか読み終わり「ああやっぱり」と思いましたね。だらだらと長いだけ。それよりも、この本は本題よりも、色んな登場人物を通じて人間観察をしているところのほうが良かったと思いました。

ただ、どのレビューを読んでも、これが彼女の最高傑作との声が大半を占めていましたので、彼女の作品は今後やめておこうと思いました。
ゲコゲコ
2013年02月18日 16:47
>TAKA さん
『火車』は有名ですね。私も読んだことはないですが。(^^ゞ
正直言いまして、先般宮部氏の小説を読みましたが、正直言って私もあまり好みではないように感じました。
もう1つ2つ読んでみないとは、解りませんが・・・。

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